サッカー日本代表の2018FIFAW杯アジア2次予選グループリーグ第1戦
シンガポール代表戦の辛口採点です。出場した各日本代表選手・ハリルホジッチ監督の
プレー・パフォーマンスを辛口で採点します。
2015年6月16日(火)19時30分キックオフ
2018ロシアW杯アジア2次予選 〈グループリーグ第1戦・ホーム〉
シンガポール代表
採点させていただきます。
点数はパフォーマンスの善し悪しよりも勝敗にどれだけ関与したかを優先して判断しています。
内容は課題点・問題点中心に辛口で分析し、解説・採点します。
サッカー日本代表 シンガポール戦 辛口採点
採点しました!
みなさんのご意見・採点もコメントに下さい!
ハリル・ホジッチ監督 3点
・無念の引き分け。
スタメンは直前の怪我の長友以外妥当。
だが交代策がすべてはまらなかった。
交代選手全員効果的なプレーが出来なかったのはその選手自身だけでなく
このタイミング・ポジションに入れた監督の責任も大きい。
特に原口元気を投入してから1・2テンポ停滞が生まれるようになった。
攻撃的な選手の枚数を増やすという狙いは分かるが、ボランチのポジションで
ミドルシュートを狙える選手を置きたかった。山口蛍でもよかったのでは。
サイドからのアーリークロスがとても効いていたが、そこまで入れれなかった。
もっとサイドに枚数をかけれるようにフォーメーションを変えることも出来たし、
あえてチームとしてサイドに寄ることで逆のサイドにスペースを作るという
全体の動きも戦術としてやれたのでは。
ただ、実況で松木さんなどが話していたような当たり前の策はいろいろ
チームとしてチャレンジしていた。確かに結果的に点が入らなかったことから問題は
多く出るが、あとはコースに飛ばすだけでゴールという場面を幾度も
日本代表が作り出せていたことは、ハリル監督のシンガポール代表に
対する策はしっかり機能していたということを忘れてはいけない。
スターティングメンバー
GK
1 川島永嗣 6点
【スタンダージュ・リエージュ(べルギー・ジュピラーリーグ)】
・ポゼッション63%でほとんど攻めている中でも3本のシュートをカウンター
などで受けるというGKとして難しい試合だったが、経験のあるGKとして
落ち着いてシンプルに対応した。
後半幾度かDFが1対1の状況でボールを追う場面は出来ればなくしたい。
DF
3 大田宏介 5点
【FC東京】
・長友佑都の怪我により得たチャンスを結果という形で残せなかった。
サイドから上げれれば質の高いクロスを何本も上げていたが、
上げきれない場面も多々目立った。この点で長友と逆の問題。
深い位置まで行って上げる場合も、アーリークロスでも他の選手との有効
な絡み方が出来ずに単独でのプレーになっていた。
22 吉田麻也 6点
【サウザンプトン(イングランド・プレミアリーグ)】
・前半から幾度かディフェンスのバランスを崩されたがしっかり危険な
ポジションに残り相手に良い状態でプレーさせなかった。
ボランチ2枚が高い位置を取る中でCBがビルドアップの役目を担いたかったが、
なかなか効果的に動かせず、ミスも数本出てしまった。
もっとCBとSBのカバーリングがしっかり機能してリスクマネジメント出来れば
今日のような引ききってブロックを11人で作って来る相手に対して、
CBをもう一つ高い位置に一人上げてボランチをもっと自由に抜けたり開いたり
させれたら更にチャンスを生み出せる。
20 槙野智章 2点
【浦和レッズ】
・2点ほど決定機を外した。
セットプレーでの強さもスタメンで使われている理由な中で結果を残せなかった。
守備では無難に丁寧にしっかりプレーした。
流れの中で有効に攻撃に絡めなかった。
カウンターも有る中で行くなという指示があったのかもしれないが、
Jリーグでの積極的な攻撃参加をこのポジションでもみせて欲しかった。
19 酒井宏樹 2点
【ハノーファー96(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半の質の低いプレーが悪印象。クロスも流れる、トラップミスも。
パスを引っ掛け危険なカウンターを受ける場面も作った。
右サイドが空いている場面でもボールが来ないのは監督の指示か酒井の
信頼度の低さか。
仕掛ける・抜ける・はたくとプレーや動きの判断が1テンポ遅く相手に
対応されていて右サイドで崩せなかった。
MF
17 長谷部誠 6点
【フランクフルト(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・大事に守備をしていたし、攻撃でも中核を一人で担った。
ただこういう試合展開ではミドルが全然打てなかったのが相手を崩せない
要因の一つになった。
もっと自身で試合を決める決定的なプレー、シュートまで行く場面を増やすべき。
後半長谷部しか起点になる選手がいなくなることもあり、一番苦労していた。
全体のポジショニングで上手く機能しなくなった時にはピッチの上で
もっと長谷部の裁量で修正してもよいのでは。
7 柴崎岳 6点
【鹿島アントラーズ】
・後半26分に原口元気と代わり交代。
前半からポジショニングにすごく工夫を感じた。ブロックを11人で、しかも
すごいコンビネーションの精度でマークの受け渡し・ラインの上げ下げをしてくる
シンガポール代表に対して神出鬼没に顔を出した柴崎のプレーは効いていた。
エリアに入っていくプレーやミドルを打てるポジションにドンピシャのタイミング
で入っていくなど決定的なプレーが出来る選手になって欲しい。
遠藤保仁などはそういう虚をつくプレーも上手かった。
FW
11 宇佐美貴史 3点
【ガンバ大阪】
・後半33分に武藤嘉紀と交代。
積極的に仕掛けシュートまで行く回数も多かったが、ほとんどが質の低い
ものになった。
W杯予選というプレッシャーのかかる試合が初めての中で力みがプレーに
出てしまった。
仕掛けて味方を使うプレーが効果的だっただけに、シュートに無理やりいく
回数が多すぎたのでは。
10 香川真司 3点
【ドルトムント(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半16分に大迫勇也と交代。
交代のファーストチョイスには不満そうだったが、ハリル監督のもとで結果を
残せていないので信頼を勝ち取れていないことが浮き彫りになった。
後半こそゲームに絡めなくなっていたが、前半は自身一人のプレーで
シュートまで行くなど人一倍身体は切れていて何かしてくれそうだっただけに残念。
狭いスペースでのプレーが上手い選手だけに、相手DFラインと中盤の間の
本当に狭いスペースでもっとボールを受けたかった。
4 本田圭佑 3点
【ACミラン(イタリア・セリエA)】
・チャンスには必ずと言っていいほど絡んでいた。
が、決定的な場面でシュートを決め切れなかった。
フィジカルコンディションがもう少し良ければ身体が流れずにシュートに
いけたりもう一つフェイクを入れれたり、そもそもシュートの質が上がっていたかも。
ポジショニングやタメを作ることなど様々な工夫でチャンスを作り出したが、
質の問題とスピードの問題でアシストにはならなかった。
9 岡崎慎司 2点
【マインツ05(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・CFとして決定機を決め切れなかった。
確かにシンガポール代表のGKは当たっていたが、今日の質ではブンデスの
どのGKからもゴールは奪えない。シュートの質を上げたい。
スペースが無い中で難しいが真ん中での関わり方を工夫したかった。
途中出場
18 大迫勇也 3点
【1.FCケルン(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半16分から香川真司と代わり出場。
交代で入った選手で唯一しっかりと攻撃に絡めた選手。
それだけに1度あった決定機を決められなかったことは大きな失望を生んだ。
ブンデスリーガでのさらなる飛躍や日本代表に定着するには結果を残すしかない。
8 原口元気 2点
【ヘルタ(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半26分から柴崎岳と代わり出場。
どこのポジションに入ったのかすごく曖昧なポジションをとっていて、
攻撃に停滞を生む要因になった。
高い位置で何人もの選手とかぶるなら引いてミドルシュートを打てたのでは。
14 武藤嘉紀 2点
【FC東京】
・後半33分から宇佐美貴史と代わり出場。
15分弱あったが特に何も出来なかった。
出場せず
GK
12 西川周作
【浦和レッズ】
24 東口順昭
【ガンバ大阪】
23 権田修一
【FC東京】
DF
5 長友佑都 (右臀部痛の為不出場)
【インテル・ミラノ(イタリア・セリエA)】
6 森重真人
【FC東京】
21 酒井高徳
【VfBシュツットガルト (ドイツ・ブンデスリーガ)】
15 丹羽大輝
【ガンバ大阪】
MF
13 清武弘嗣 (右足中足骨骨折の為離脱)
【ハノーファー96(ドイツ・ブンデスリーガ)】
16 山口蛍
【セレッソ大阪】
2 谷口彰悟
【川崎フロンターレ】
FW
20 川又堅碁 (右太もも痛の為離脱)
【名古屋グランパス】
13 永井謙佑 (追加招集)
【名古屋グランパス】
【2015年6月16日】シンガポール戦の動画・試合結果詳細はこちら!
W杯2次予選第2戦!カンボジア代表戦の日程・テレビ放送予定はこちら!
川島永嗣 2 顔が険しいだけ。川口なら後方から指示を出しただろう。
酒井宏樹 2 本田に遠慮しすぎ、クロスをガンガンもっとあげるべきだった。
吉田麻也 2 見ているだけ。
槙野智章 5 気迫も飛び出しもよかった。
太田宏介 5 クロスが利いていた。
長谷部誠 3 宮本恒なら、後半一旦選手を集めて的確な指示をだせていただろう。心を整えるより、周りを整える必要がある。
柴崎岳 2 戦犯の一人。本田の犬にしか見えず。本田に遠慮しすぎ。自己主張ないのか。
香川真司 3 久々に良かった。ただ交代も早かった。決定力がない。自己主張も足りない。周りへの指示も鼓舞もない。自分のプレーだけすれば良い立場ではない。それだけ期待している。
本田圭佑 4 本人は獅子奮闘していたが、彼がチームの中心になってはいけない。チームの頭脳ではない。彼に主張できる選手が後、2,3人は必要。そうならない限り、日本が世界で活躍できる日は来ないだろう。
岡崎慎司 4 普段どおり良かった。ただ監督が無策なので、仕事を
する機会が中々作りづらかった。
宇佐美貴史 3 監督が無策のため非常に力を出すのが難しい状況であった。ドリブルが得意のはわかったが、自分のことしか考えていない
ハリル監督 1 無策。選手交代微妙。かなりテンパってた。ただザックよりははるかにマシ。ザックなら交代すらしなかったであろう。オシム、トルシエ、岡ちゃんなら、打開できたかもしれない。
なかなか辛口な採点&コメントありがとうございます!
本田圭佑選手は攻撃に変化を与える役割を担っていましたが、
それも得点が奪えない要因になっていましたね。
本田選手がフィニッシャーで居続けられるチームでなければいけないはずです。