出場した各日本代表選手・監督の中国戦でのパフォーマンスはどうだったのでしょうか?
【3-3、痛恨のドロー】 辛口で採点します!
採点させていただきます。点数は10点が最高で考えます。
Jリーグでプレーする選手のみの日本代表とはいえ
FIFAランキング100位の中国代表相手に3-3で引き分けは・・・
ザッケローニ監督・日本代表各選手のパフォーマンスを
検証・採点してみました。
日本代表 東アジアカップ 中国戦 辛口採点
ザッケローニ 監督 2点
初招集の選手が7人、15人もの0キャップ選手を集めた
今回の日本代表で、集合してから2日しかない中で向かえたこの中国戦。
ザッケローニ監督がやって欲しいプレーは伝えきれて
いない分、
試合の中で90分間ずっとコーチングし続けることで
少しでも日本代表としてのサッカーを理解させようとしていた
ことは評価出来る点。
フォーメーションは基本の4-2-3-1を使用し、
スターティングメンバーも無難にベストメンバー
を選んだのではないかと思います。
前半特に守備を上手く機能させられなかったのは、
日本代表としてどうやって守備をするのかを
共通理解としてもたらせなかった
ザッケローニ監督の責任。
残りのオーストラリア戦、韓国戦までにどれだけ
新しいチームを日本代表の色に染めれるか、
手腕が期待されるとともに、
結果が出なければザッケローニ監督の進退問題に
なるので、優勝が必須になったこの中国戦のドロー。
【スターティングメンバー】
GK
12 西川周作 2点
【サンフレッチェ広島】
PKでの2失点はいたしかたないが、3失点という結果は
GKとして責任は持たなければならない。
PK1本目はタイミング、コースともにドンピシャだったが、相手のキックスピードとコースが良かった。
2本目は迷いが有り、我慢しきれずに先に動いてしまい
相手に余裕を持って逆に打たれてしまった。
最後まで我慢してから動いて欲しかった。
0-1の状態で、前半41分DFが完全に崩され1対1にされた場面では落ち着いた対応で左手指先で完璧なシュートストップを見せ、
チームを落ち着かせたのはさすが日本代表に選ばれ続けるGK。
後半20分のミドルシュートは無難に駒野に向かって弾いたが、キャッチして欲しいシュートだった。
GKだが『キックの名手』で知られる西川周作選手だが、
この試合では単なるキックミスではなく、
味方との連携が合わずパスが思うように
繋げられなかった。
キックの精度は川島選手よりも上なので、そこは上手く
アピールしたかった。
3失点目はノーチャンス。槙野選手に声をかけれたくらいか。
DF
3 駒野友一 1点
【ジュビロ磐田】 右サイドバック
キャプテンとしてこの東アジアカップ2013に臨んでいるが
大丈夫なのかと思われてしまうパフォーマンス。
日本代表で初出場の選手が多いなか、
立ち上がりや終盤に浮足立つチーム・選手を
経験のあるキャプテンとして落ち着かせて欲しかった。
イージーなトラップミス・キックミス・判断ミス・PK献上と
ミスばっかりが目立ってしまった。
得意とするクロスもオーバーしてしまうことが多く
右サイドからチャンスを作れなかった。
2失点目のPK献上は厳しすぎる判定だが、
アウェーでの試合で、結果としてPKを取られている
訳なので、足ではなく頭からつっこむべきだった。
3失点目もクロスを上げさせてしまったのは駒野選手。
カバーはいたのでチャレンジして上げさせないように
するべきだった。
パスの質は良かったので、後2試合キャプテンとして
チームを牽引しサッカーの質を向上させ、
翌年のワールドカップに是非残って欲しい。
16 栗原勇蔵 1点
【横浜F・マリノス】 右センターバック
東アジアカップ2013の日本代表では経験豊富な選手として
チームの中核を担う、DFリーダーとしての安定した
プレーを期待したが、終始残念なプレー。
立ち上がり早々のPK献上も栗原勇蔵選手自信の
イージーなクリアミスから始まったもの。
自分のクリアミスが招いたピンチだったので、
ファウルをしてでも止めに行ってしまったが
PKを与えるくらいならGK西川周作選手を
信頼して流すべきだった。
PKよりはサイドでコースが限られる分
止められる確率も高かった。
その後しっかり自分のミスを取り戻す
ゴールを決めたのはさすがこれまで日本代表に
残ってきたサッカー選手なんだなと思わせてくれたが
プラマイゼロである。
得点はコーナーから一度競った後の次のポジションに
入るのがとても速かったのが得点できた原因で素晴らしかった。
マークに付けない、付いても外してしまう場面がこの試合は多く、
前半41分にも栗原勇蔵選手が対応していた選手がパスを出したら
一瞬ボールウォッチャーになり、マークしていた相手に置いていかれ、
決定的なピンチを作り出すも、GK西川周作選手のスーパーセーブに救われた。
3失点目も槙野智章選手のカバーに入れず失点。
槙野選手に受け渡す声掛けか、自分が付くか
はっきりプレーしたかった。
ビルドアップの単純な横パスの質も低いし、
縦パスも質が低くて残念なパフォーマンス。
コンフェデレーションズカップ2013ブラジル大会の
メキシコ戦での好パフォーマンスは何だったのか・・・
5 槙野智章 2点
【浦和レッズ】 左サイドバック
基本的には安定感のあるクレバーなプレーを発揮。
高いポジション取りは相手の嫌な位置に入れていて、
積極手に左サイドで自ら仕掛けることが出来ていた。
2得点目のクロスは完璧なアシストだった。
少しさわるだけ、もしくはさわらずとも前に入れば
ゴールになるような絶妙な左足でのクロス。
GKも出れないDFもさわれない素晴らしいクロスで結果を残した。
が、
残念なのは2失点に絡んでしまったこと。
2失点目のPKは槙野選手のクリアミスからシュートまで
もっていかれて起きてしまったもの。
近場で2対1で高橋秀人選手がフリーでいたので
高橋秀人選手に繋げば良い場面で判断ミスをし
駒野友一選手がPKを献上し失点する原因を作ってしまった。
3失点目も、完全にボールウォッチャーになってしまい
後ろから入ってくる選手に全く付いていけず
フリーで打たせてしまった。
全体的なプレーの質はドイツでプレーしただけあり
高く・強く、アシストという結果を出していただけに
2失点に絡んだのは残念。
長友佑都選手・内田篤人選手にはない
『高さ』という武器を持ったサイドバックなだけに
後2試合で結果を残し続けたいところ。
36 森重真人 3点
【FC東京】 左センターバック
日本A代表初出場ながらも安定した守備を披露。
マークに付いた選手に対しよく身体を寄せ、
クロスにもしっかり対応出来たいた。
栗原勇蔵選手とのセンターバック同士の
コンビーネーションもよく、
フリーでシュートを打たれそうになれば
自分のマークを外してでもシュートブロックにいく
臨機応変さも見せた。
高いビルドアップ能力も期待されたが、
狙い過ぎてひっかかることが多く、
上手くボールを動かせなかった。
高さもあるので今後期待のCB。
MF
28 青山敏弘 2点
【サンフレッチェ広島】 ボランチ
終始前線と上手くイメージが合わずパスミスになる
場面が目立った。
視野が広く観えているだけにしっかりとパスを通したい。
後半18分には相手にプレスを掛けられながらも
柿谷曜一朗選手に裏へ抜け出せる素晴らしいパスを披露した。
攻撃的なボランチの役割を果たしたが、
守備の際のポジション取りがいまいちでピンチ
を作っていた。
後半20分に高橋秀人選手と交代。
29 高萩洋次郎 4点
【サンフレッチェ広島】 トップ下
CK・FKとセットプレーのキッカーを務めたが、
精度が低くチャンスを作り出せなかった。
1得点目もCKからだが、相手が2枚かぶったクリアミスが原因。
ゴール前でボールを持てる機会は多かったが
決定的な仕事がゴール前で出来なかった。
3得点目には相手2人に囲まれ
プレッシャーを受ける中でも
上手くボールを動かし、柿谷曜一朗選手へパスを繋ぎ3点目の起点になった。
日本代表のサッカーを知り、自分のサッカースタイルを
知ってもらい、結果を後2試合で出したい。
17 山口蛍 7点 MVP
【セレッソ大阪】 ボランチ
中国代表戦でのMVPをあげたい選手。
守備的なボランチの役割だったがほぼ完璧に
近いパフォーマンスを見せてくれた。
危機察知能力に優れ、危険な場所に戻れる
守備でのポジション取りが素晴らしかった。
前線までプレスに行きつつもすぐに自分の
ポジションに戻れる運動量も素晴らしかった。
プレスも奪い切り、しっかり繋ぐことも出来ていた。
攻撃の面でも、柿谷曜一朗選手とのセレッソ大阪の
ホットラインで効果的なパスを狙えていた。
後半ロスタイムの唯一のシュートチャンスを
活かせる力が付けば遠藤・長谷部両選手の
盤石のボランチの牙城を崩せるかもしれない。
FW
9 工藤壮人 7点
【柏レイソル】 右ウイング
1得点1アシストの結果を出した。
しばらく日本代表に選ばれ続けていただけあって
最初から落ち着いたプレーを見せてくれた。
前半18分に最初のチャンスを絶妙なスピードと
ポイントにクロスを上げて作った。
1得点目もこぼれてきたボールを
無理に自分の得点を狙わず冷静に
中に折り返し栗原勇蔵選手にアシスト出来た。
3得点目のゴールも冷静によくGKを観て
丁寧に確実にゴールを奪ってみせた。
守備の面でもプレスに行く速さ、距離ともに
日本代表のいつものレベルでかけることが出来ていた。
11 原口元気 3点
【浦和レッズ】 左ウイング
立ち上がりから相手と競り合ってもボールを奪われない
強さは日本代表のサッカーに不可欠なプレーを体現出来ていた。
前半18分の高橋秀人選手からの絶妙なクロスは
最初のビックチャンスだっただけに決めたかった。
上手く相手DFの視界から消えてDFの前に入ってこれた
のでシュートをGK正面以外に打っいればゴール出来ていた。
よくDFラインまで戻り守備をしたり、
落ちてきてボールを受けて裁いたり
ゲームを組み立てていた。
が、
FWなのでチャンスがあっただけに
ゴールという結果が欲しかった・・・
後半26分に斎藤学選手と交代。
30 柿谷曜一朗 5点
【セレッソ大阪】 ワントップ
期待される中、1ゴール1アシストの結果を出したのは
さすが柿谷曜一朗選手。
槙野智章選手からのクロスに対して、
しっかりDFを振り切り
上手くすらしてゴールを決めるあたりはゴールを取る嗅覚を持っている。
3得点目のアシストも上手くボールを引きだし、
左サイドから中へドリブルで切り込み、
DF3人を引きつけて
工藤壮人選手をフリーにし、
後は決めて下さいという完璧なお膳立てのアシストを
決めてみせた。
泥臭いゴールも綺麗なパスも繰り出せる素晴らしい
サッカー選手であることを自ら証明してみせた。
問題はワントップの位置に入っているのに
全然収まらなかったこと。
プレスは特別厳しかったが、
らしからぬトラップミスが多く
ボールを奪われ過ぎだった。
後半18分にも裏へ抜け出しGKと1対1の決定機
を迎えたにも関わらずらしくないトラップミスをして
しまった。
ザッケローニ監督も試合後のコメントで敗因に挙げる程
もったいないミス。
これを決めて4-1にしていればその後の展開も変わって
追いつかれることもなかったかもしれない。
初代表初ゴール初アシストという結果に満足せず、
2試合でゴールを取れるだけとって日本代表に
生き残って欲しいと思わせるプレーは魅せてくれた。
後半42分に大迫勇也選手と交代。
ボクサーパンツ/サッカー/日本代表/ワールドカップ/ユニホーム/香川/本田/長友/内田/長谷部/プ… |
【途中出場】
20 高橋秀人 4点
【FC東京】 ボランチ
後半20分から青山敏弘選手と交代で投入された。
よく周りを観て危険な場所を探して危険を潰すことが
出来ていた。
後半28分には上手くボールを受けて、タメを作り
高萩洋次郎選手へ素晴らしいパス。シュートまで行ける
チャンスを作り出した。
32 斎藤学 2点
【横浜F・マリノス】 左ウイング
後半26分に原口元気選手と交代で投入された。
DFは頑張っていたが、FWとして前で勝負出来る
場面は作れなかった。
FWだけにもっと自分のゴールだけにこだわった
怖いプレーが観たかった。
21 大迫勇也 1点
【鹿島アントラーズ】 ワントップ
後半42分に柿谷曜一朗選手と交代で投入された。
時間も短くチャンスも作れなかったが、
クロスを上げきれなかった場面など
短い時間でもアピール出来るチャンスはあっただけに残念。
【出場せず】
全員0点
オーストラリア代表・韓国代表ともに中国代表よりも
格上の相手なので、チャンスを得られたときに
なんとしてでも結果を残してもらいたいです。
日本代表としても試合を重ねる内にサッカーの質を
向上させて、日本代表のサッカーと言えるものが
残り2試合で観れたら素晴らしいです。
中国代表戦で3-3でドローと結果が出なかっただけに
出番がなかった選手に期待したいですね!!
GK
23 権田修一
【FC東京】
1 林卓人
【ベガルタ仙台】
DF
35 千葉和彦
【サンフレッチェ広島】
4 森脇良太
【浦和レッズ】
26 鈴木大輔
【柏レイソル】
6 徳永悠平
【FC東京】
MF
31 扇原貴宏
【セレッソ大阪】
FW
33 豊田陽平
【サガン鳥栖】
14 山田大記
【ジュビロ磐田】
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