AFCアジアカップ2015オーストラリア
ヨルダン戦 グループD第3戦
出場した各日本代表選手・アギーレ監督のヨルダン代表戦でのパフォーマンスはどうだったのでしょうか?
グループリーグ最終戦! 辛口で採点します!!
採点させていただきます。点数は10点が最高で考えます。
点数は全体のパフォーマンスよりも試合の結果に関与した度合を優先しています。
日本代表 AFCアジアカップ2015 ヨルダン代表戦 辛口採点
アギーレ 監督 7点
・安定感のある采配で完勝に導いた。
大事な追加点も交代で入れた清武→武藤の流れで生まれたゴールだった。
対ヨルダン・対アジアといったラインを深い位置にまで下げてでも裏のスペースに走るFWを必ずDFは自分の前に置く形が3戦通して無失点で危険な形を作らせない一つ目の要因になっている。
そのおかげでザックジャパンの際にたびたびあったDF背後やDF1対1などの失点が無くなっている。
コンディションもこの3戦目が一番よく、立ち上がりから主導権を握れたのはスタッフ陣のコンディション調整が素晴らしかった証拠。
準々決勝UAE戦は中二日の23日金曜日に行われるが、ヨルダン戦がピークではなくここからのコンデションをどれだけ上げられるかがW杯との違いを評価されるポイントとなる。
スターティングメンバー
GK
1 川島永嗣 6.5点
【スタンダージュ・リエージュ(べルギー・ジュピラーリーグ)】
・無失点
大きなピンチはほぼなかったが、クロスの処理が素晴らしかった。
クロスに対する守備範囲が広く危険な場面を事前に処理出来ていた。
バックパスに対してかららず相手がプレッシャーをかけてくる難しい状況だったが、しっかりと見方と意図があったパスで危険を回避していた。
グループリーグ3試合で無失点は素晴らしいが、ほとんどシュートをゲームの中で受けなかった。決勝へ向けての試合では被シュートが増えるはずなのでそこでストロングポイントを発揮して欲しい。
DF
5 長友佑都 5点
【インテル・ミラノ(イタリア・セリエA)】
・攻守において質の違いをみせ左サイドで主導権を握り続けた。
崩し切れてクロスまでいけていた場面が幾度かあった中で質が低いクロスやピンポイントで合わなかったクロスを今後の試合では合わせていかないと勝利出来なくなる。
6 森重真人 6点
【FC東京】
1度抜き去られた危険な場面があったが、基本的にはしっかりと人に付くときは自身のストロングポイントである相手の前で対応するプレーで起点を作らせなかった。
吉田とのコンビネーションも向上し、距離感が良い為ミスが起きてもすぐにカバー出来ていた。
CBにボールが集まり起点になっているが、パス成功率92%と縦パスも入れながらボールを動かせていた。
相手との接触もあったが強さをみせ交代枠を使わずに済んだ。
22 吉田麻也 5.5点
【サウザンプトン(イングランド・プレミアリーグ)】
・セットプレーのチャンスが多くあり、遠藤からの少しマイナスだったが決定的なクロスを決めることが出来なかった。
守備に関してはマンツーマン気味にしっかりつきボールを入れさせず相手にチャンス自体を作らせなかった。
プレスをかけてくる場面も冷静に繋げるところはしっかり繋ぎ、クリアする場面ははっきり長いボールを入れれていたので安定感があった。
21 酒井高徳 4.5点
【シュツットガルト (ドイツ・ブンデスリーガ)】
・身体をはった素晴らしい守備もあったが浮き玉をバウンドさせてしまい相手にシュートまでいかれる場面もあり判断の質で物足りなさが残った。
左サイドの長友が高い位置を取る場面が多く長谷部との関係で守備に回る場面もこれまでの2戦より長かったが、パス成功率約96%と素晴らしい数値を出している。
相手がプレスをかけてくる試合展開の中で両サイドバックがしっかりとパスを繋げていたことが日本がボール保持率を高め主導権を握り続けれた要因だった。
パス成功率が長友約86%・酒井96%なのに対しヨルダンのサイドバックが62%・75%とサイドで大きな差が出来ていることが分かる。
MF
17 長谷部誠 6点
【フランクフルト(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・最終ラインに入ってのビルドアップで相手にひっかけ大きなピンチを作ってしまった。相手が質の高いチームなら確実に失点してしまう形なので今後は確実にプレーしたい。
守備の意識がとても高く、CBがマンツーマン気味にサイドまでついていく場面では必ずCBの空けたスペースをカバーし相手に崩させる形を作らせなかった。
10 香川真司 6点
【ドルトムント(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・1得点
得点の場面はDFの間に上手く良いタイミングで入れていた。シュートのコースが甘かったが気持ちで押し込んだ。
この一点で流れに乗り今後の試合での得点を期待したい。
前半なかなかボールに関われない時間帯もあったが、パス本数も約80本とチーム最多で前線で相手を揺さぶる起点になる存在になった。
7 遠藤保仁 6.5点
【ガンバ大阪】
・後半42分に柴崎岳と交代。
前線でシュートを放つ場面や効果的なタイミングで裏へ抜け出すなど攻撃の質を高めていた。
相手がプレスをかけてくる状況で厳しいパスが見方から入っても技術の高さをみせて打開してみせた。
遠藤がビルドアップに入ることで相手のバランスを崩し攻め入るポイントを作れていた。
問題は無いエリアだが相手エリア内での縦パスがひっかかることが多かったので最後の質を高め決定的な仕事が今後の試合では必要か。
FW
9 岡崎慎司 5点
【マインツ05(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半34分に武藤嘉紀と交代。
イエローカード1枚
シュートへの意識が非常に高く、本田の先制点の要因となったシュートも止められてもこぼれ玉が本田の方にこぼれるのを狙った素晴らしいシュートだった。
厳しい状況でのシュートが多かったので良い状態でシュートまでいける工夫が欲しい。
前線で身体をはりファールを受けセットプレーのチャンスも作り出していた。
4 本田圭佑 6点
【ACミラン(イタリア・セリエA)】
・1ゴール
3戦連続ゴールと結果を残し続けているのはシュート本数7本とチーム最多というゴールへの意識の高さが要因。
ただこの試合でも他にも決定的なチャンスがあっただけに決めておきたかった。
身体のキレが有り中に切り込んでのシュートも打て、枠にもいけていたので今後も疲労を出来るだけ回復し自らシュートまでいく場面を増やしたい。
バイタルエリアでの崩しの形がいまいち観えないので積極的にシュートにいくなかで崩しの形を作りたい。
18 乾貴士 6点
【フランクフルト(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半06分に清武弘嗣と交代。
イエローカード一枚
先制点の起点となる岡崎への縦パスを上手いタメとボールの持ち方で作り出してみせた。
立ち上がりからコンディションのよさをみせ、パス・トラップ・ドリブルでの仕掛け全ての質が高く長友とのコンビで前線での起点となっていた。
香川からのクロスがラインを割ったとしてノーゴールとなったが、スペースへの入り方やタイミング・シュートの質も素晴らしかったので今後の大事な試合でゴールという結果を残したい。
カードをもらわなければもう少し長い間プレー出来ただろう。
途中出場
8 清武弘嗣 5.5点
【ハノーファー96(ドイツ・ブンデスリーガ)】
・後半06分から乾貴士と代わり出場。
アギーレ監督からの指示は高いエリアでボールを動かす起点になることか。
投入直後は中途半端なプレーでボールを奪われることもあったが、徐々に相手のバランスを崩すようなボールの動かし方が出来てきて、2得点目はカウンター気味に上手く中にボールを動かし武藤にスペースと時間を作るような効果的な質の高いパスを出し、ゴールの起点となった。
シュートが0本だったのとパスの成功率が77と低いことが今後の課題か。
14 武藤嘉紀 6点
【FC東京】
・後半34分から岡崎慎司と代わり出場。
1アシスト。
前線でのスピード感のある仕掛けからしっかりタメを作り香川が入って来る時間を作り精度の高い素晴らしいラストパスを出し大きな2点目を生み出した。
前線でのスピード感のある仕掛けやボールを受ける動き、守備での運動量のあるハイプレッシャー と交代で入って求められるものを高い質で発揮できていた。
20 柴崎岳 4点
【鹿島アントラーズ】
・後半42分から遠藤保仁と代わり出場。
短い時間だがここで試合を経験出来たことは今後に活かして欲しい。
見方も疲労で厳しい時間帯に入っただけに自身がピースになるボールの受け方ではなく、自身が中心になってボールを動かせる受け方をしたかった。
ラストの時間帯に入っただけにもっと守備の意識が高くあるべきだった。少し軽かったのでは。
出場せず
GK
12 西川周作
【浦和レッズ】
23 東口順昭
【ガンバ大阪】
DF
3 大田宏介
【FC東京】
16 塩谷司
【サンフレッチェ広島】
2 植田直通
【鹿島アントラーズ】
19 昌子源
【鹿島アントラーズ】
MF
15 今野泰幸
【ガンバ大阪】
FW
11 豊田陽平
【サガン鳥栖】
19 小林悠
【川崎フロンターレ】
アジアカップ準々決勝UAE戦の【放送予定・試合結果・&ハイライト動画】詳細はこちら!!
準々決勝戦の【辛口採点】はこちら!!
コメントを書く