キリンチャレンジカップ2014 ニュージーランド戦
出場した各日本代表選手・監督のニュージーランド代表戦でのパフォーマンスはどうだったのでしょうか?
辛口で採点します!
採点させていただきます。点数は10点が最高で考えます。
日本代表 キリンチャレンジカップ2014 ニュージーランド戦 辛口採点
ザッケローニ 監督 5点
・メンバー選出前の最後のテストマッチ、これまでの復習も兼ねた試合と位置付けしていたが、前半と後半で上手くいった部分とこれまでの課題が改善されていない場面がはっきり分かれてしまった。
・前半4-1と良い結果・内容で終えれた為、後半最初から4人入れ替えて試合に入ることが出来たが上手く機能させることが出来なかった。
・スタメンに入っていた選手が怪我や発熱などでベストな布陣は組めなかったが、
結果的に多くの選手のプレーを観ることが出来たのはラストマッチとして大きな収穫では。
・ここから予備登録メンバー30人をどのようなメンバーにするのか・・・楽しみですね!
スターティングメンバー
GK
川島永嗣 5点
【スタンダージュ・リエージュ(べルギー・ジュピラーリーグ)】
・2失点
・2失点ともGKにはほぼノーチャンスの場面だった。
・基本的にはクロスやシュート、ビルドアップでの対応には安定感があった。
・GKを含めた守備の陣形の構築が出来ていなかった。
カウンターを受ける場面で後手後手に回り、人数は足りているにも関わらずピンチを
作られていた。
・センターバックの裏と間のスぺースを狙われ危険な場面も作られていたので
2失点目を決められる前に改善したかった。
DF
長友佑都 6点
【インテル・ミラノ (イタリア・セリエA)】
左サイドバック
・攻守において安定感のあるパフォーマンスを見せた。
・クロスの質も高く左サイドからチャンスを作りだせていた。
・自ら中へ切り込んでのシュート、縦へ突破してのクロスという自分の形を出せていた。
質の高い相手に対しても同様のプレーが出来るか。
吉田麻也 5点
【サウサンプトン(イングランド・プレミアリーグ)】
センターバック
・守備に関しては安定感のある対応を見せていた。
・相手がサイドバックよりもCBにボールが集まるような守備をしてきた際に
課題のビルドアップでやや問題あり。
縦パスを何本も成功させていたのは良かったが、危険なパスミスをしてしまう場面も。
ワールドカップではひとつのCBのパスミスは試合を決めてしまうのでリスクを負い過ぎないことも大事。
・森重とのコンビネーションは悪くはないが、カウンターの際にバタバタしてしまう場面も。
・セットプレーの対応が相変わらず改善されず・・・
森重真人 5点
【FC東京】
センターバック
・1得点
・本田圭佑からのFKで得点の場面では高さと素晴らしいポジショニング、
しっかりコースは叩きつけるヘディングシュートと技術の高さを見せた。
・2失点目は対応が軽かったと言われても仕方がない場面。
相手FWにしてやられていたがポジショニングとクロスが上げられる前の勝負に負けていた。
・ビルドアップでの能力の高さはさすが。今野同様に吉田と組むには高いビルドアップ
能力が不可欠。
酒井宏樹 5点
【ハノーファー96(ドイツ・ブンデスリーガ)】
左サイドバック
・クロスの質は高くチャンスを作れていた。
・攻撃の場面では効果的に攻撃参加が出来ていた。
・守備も安定感のある対応は出来ていた
・が、スタメンを勝ち取れるようなインパクトのあるパフォーマンスを見せれたのかと言うと・・・
MF
山口蛍 6点
【セレッソ大阪】
ボランチ
・攻守において安定感のあるプレーをこの試合も見せ、長谷部誠が怪我で離脱している中で計算の出来るボランチとしてアピール出来たのでは。
・ ストロングポイントである守備力の高さ、特に危険なスぺースを察知して事前に潰すプレーとボールを奪いきる1対1の強さはこの試合でも発揮出来ていた。
・攻撃面でもっと局面を打開するパス、ポジショニングを取りたい。
・青山敏弘とボランチで組むことは初めてに近いだろうが、攻守において2枚のボランチが良い距離感でプレー出来ていた。
・ビルドアップの際にCBの間に入り安定感をもたらしていた。
青山敏弘 5.5点
【サンフレッチェ広島】
ボランチ
・ボランチというチームの中心としてボールを失わずに丁寧に動かしていた印象。
失わないことは大事だが丁寧な分周りよりほんの少しタイミングが遅れてしまった。
・山口蛍とのコンビネーションはよく、縦の関係でも上手くポジショニングがとれていたので、前線の選手とのタイミングがあってくればもっとシンプルに崩せるパスが出せる場面は作れる。ミスを少なくする為観えていてもリスクが高いパスは選択していなかった。
・この試合で出場機会がなければワールドカップブラジル大会へのメンバー入りすらなかったであろう立場だったのでここで結果を残し、出場可能性の高い山口蛍との相性の良さを見せれたことはワールドカップメンバー23人に滑り込む可能性を生み出した。
香川真司 6点
【マンチェスター・ユナイテッド (イングランド・プレミアリーグ)】
左サイドハーフ
・1得点1アシスト
・ゴールから遠い所では視野を広くよく観えていたことがアシストに繋がった絶妙なパスを生み出した。
・得点の場面は香川真司らしい細かいタッチの仕掛けで自ら掴んだPK。
・今シーズンいまだ無得点と苦しんでいるシーズンなだけに自ら得たPKを本田圭佑に譲らず得点にこだわり決めたことで何かが、流れが変わって欲しい。
・PKはコースは甘くGKの指先をかすめるギリギリのシュートだった。
・今シーズン苦しんでいる一つの理由にシュートの質という点があるがこの試合でもシュートがボールにフィットしていなかった。質を高めたい。
・ゴールやアシストという結果も大きいが、試合の中で数多くボールに絡めたという点が一番評価出来る点。
・コンビネーションでのミスや仕掛けでのミスも目立ったが自らチャレンジしていくことがパフォーマンスを上げることに繋がる。
香川真司選手 【タッチ集 動画】
本田圭佑 7点
【ACミラン (イタリア・セリエA)】
センターハーフ
・3アシスト(香川真司のPKに繋がるプレーのアシスト含む)
・得点しなければいけない場面、決めたいシュートも複数回あった。
・が、3得点を生み出す3アシストは結果を残したと言える。
・前半はボールの受け方捌き方や攻守の切り替わり時のプレッシングなどこれまで求められてきたプレーを表現でき、かつ結果に繋げたプレーは素晴らしかった。
・後半はチームとしてミスが増え相手のリズムになってしまった時間帯で、リズムを変えようとミドルレンジからのシュートなどチャレンジする場面は見れたが、もっとチームのリズムを変えるようなボールの受けかた動かし方という部分でも関わりたかった。
・真ん中でボールを受けた時に結果を残せていたが、サイドに張ってボールを受けた際に効果的なプレーが日本代表でも出来なかったことは所属クラブであるACミランでも苦しむ理由そのまま。
本田圭佑選手 【タッチ集 動画】
岡崎慎司 7点
【マインツ(ドイツ・ブンデスリーガ)】
右サイドハーフ
・2得点(1点目、4点目)
・決定力・運動量共に素晴らしいパフォーマンス。所属クラブでの好調をこのままあと3カ月継続出来るのか・・・
・結果を残したことが全てだが、1得点目の香川真司からの素晴らしパスをトラップミス、なんとかDFとGKの隙間から足を出し2002年日韓W杯を思い出させる泥臭いゴールを決めたが、もし決めれていなければ決定的なトラップミスになった。
・2得点目も距離が近いこともありコースより威力が大事な面もあったが、コースが甘かった。世界トップレベルのGKならセーブされていた可能性もある。
本田圭佑が絶妙な中央の位置にパスしてくれただけに確実にコースもついておきたい場面。
・左サイドに人をさいて崩し、右サイドの裏のスペースを岡崎慎司が上手くつけていた。その質と右サイドでのコンビネーションでの崩しの質も高めたい。
FW
大迫勇也 4.5点
【鹿島アントラーズ】
ワントップ
・無得点
・結果を残せなかったことはFWとして残念。
・ワントップで張った際でのポストプレーは効果的に出来ていた。
・繋ぎの部分でミスも目立った。
・良いポジション取りやボールを引き出す動き出しは繰り返していたが、なかなか良い状態でボールを受けることが出来なかった。
途中出場
酒井高徳 5点
【シュツットガルト (ドイツ・ブンデスリーガ)】
右サイドバック
後半0分から酒井宏樹に変わり出場。
・カバーリングで決定的なピンチを防ぐなど守備での強さは見せれたか。
・フィジカルの強さと競り負けない高さは内田篤人に勝る面。ただ攻撃面で効果的な関わり方が出来ることをアピールすることが出来なかった。
遠藤保仁 5.5点
【ガンバ大阪】
ボランチ
・後半0分から青山に変わり出場。
・技術の高さからロングパス・ショートパスで決定機を生み出す攻撃力の高さは見せれた。攻撃的に行きたい局面から交代で出場させるオプションも有効。
・清武弘嗣への決定的な落としは素晴らしかった。あのポジションに入り長友佑都からクロスを受けれることが重要。戦術面での判断能力の高さがずば抜けている。
・難しいワンタッチパスを完璧にこなしたかと思えばイージーなパスミスもあった。
・細貝萌との関係は悪くはないが細貝の出来がそこまでよくないときにもう少し低い位置でボールを動かすことに関わるべきだったのでは。もっと遠藤保仁がボールに関わることで悪いリズムを改善できたのでは。
細貝萌 4.5点
【バイエル・レバークーゼン(ドイツ・ブンデスリーガ)】
ボランチ
後半0分に山口蛍に変わり出場。
・守備でのフィジカルと球際での強さは見せた。
・攻撃面でもう少し効果的なボールの動かし方をしてリズム良くボールを保持したかった。
・ビルドアップで少し安定感に欠けた印象。
清武弘嗣 3点
【ニュルンベルグ (ドイツ・ブンデスリーガ)】
右サイドハーフ
後半0分に岡崎慎司に変わり出場。
・パスミスが目立ち過ぎた・・・
・この試合で一番評価を下げてしまった選手。心配になるパフォーマンス。
・ボールの受け方やポジショニングは良かっただけにコンディションは悪くはないのか。
・決定的なシュートを放った場面もあり、決定的な仕事が出来る選手としてのアピールは出来たが、全体のパフォーマンスの低さを覆す結果を残したかった・・・
斎藤学 4.5点
【横浜F・マリノス】
左サイドハーフ
後半34分に香川真司と変わり出場。
・得点チャンスはあるも決め切れず・・・
・自ら細かいキレのあるドリブルで仕掛けシュートまでいく自身の形は作れていた。
シュートまでもっていけていただけにゴールという結果がW杯に向けて欲しかった・・・
・短い時間ながら可能性を感じるプレーを見せた。
豊田陽平 (追加招集) 4点
【サガン鳥栖】
ワントップ
後半36分に大迫勇也に変わり出場。
・約10分間の短いチャンスだったがポストプレーで強さは見せた。
・高さとフィジカルの強さというストロングポイントはなかなか見せれる場面はなかった。
・本田圭佑とのコンビネーションで良い位置でのFKを獲得出来た。もし主審が流してくれていたら決定的な場面になっていた。
出場せず
GK
西川周作
【サンフレッチェ広島】
権田修一
【FC東京】
DF
今野泰幸
【ガンバ大阪】
伊野波雅彦
【ジュビロ磐田】
MF
FW
工藤壮人
【柏レイソル】
柿谷曜一朗 (発熱の為辞退)
【セレッソ大阪】
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